浄化槽とは?
「浄化槽」をご存じですか?
下水道設備が整っている地域では、汚水(排水)は各家庭の排水管を通って公共の下水処理施設まで流れ、処理されきれいな水になって河川に放流されていきます。
しかし、下水道設備が整備されていない地域では、直接汚水を流すことはできませんので、各家庭に浄化槽を設置し、汚水(排水)をバクテリアなどの微生物の働きによって分解し、きれいな水に処理して地下に浸透、河川に放流させることになっているのです。(微生物でも汚物すべてをなくすことはできませんので、汚物はバキュームカーで清掃業者に取り除いてもらいます)
浄化槽は、各家庭や施設に設置するトイレの排水や生活排水をきれいな水に処理する装置のこと、 コンパクトな下水処理場のようなものといえます。
浄化槽の種類
浄化槽には、「単独浄化槽」と「合併浄化槽」の2種類があります。
単独浄化槽(みなし浄化槽) ※平成13年から新設は禁止 | トイレの排水のみを処理 |
合併浄化槽 | トイレと生活排水の両方を処理 |
現在新設する場合は、すべて合併浄化槽です。また、平成13年以前に設置されている単独浄化槽は、合併浄化槽への入れ替えが推奨されています。
※合併浄化槽への入れ換えには、多くの自治体で助成制度があります。詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。
浄化槽が臭う原因は?
浄化槽が臭う原因には以下のようなもの挙げられます。
思い当たることはありませんか?一度確認してみてください。
・[浄化槽の使い始め] | → | 微生物が育ち始めのため、しばらく様子を見てもよい |
・ブロワポンプ(浄化槽内へ空気を送る装置)がきちんと作動していない | → | 電源が入っていない、動いていないことはないか?を確認 ブロワが動かないと微生物が死んでしまい、悪臭につながる。 |
・トラップ(排水管の途中の水がたまる部分)の故障 | → | 家の中のトイレ、お風呂、台所などの排水には、トラップと呼ばれる部分があり、臭いを防いでいる。 このトラップが上手くはまっていなかったり、壊れていると悪臭が上がってくる。 |
・油、強酸性、強アルカリ性の洗剤の流入 | → | 油、強酸性、強アルカリ性の洗剤等を大量に流すと、微生物が分解できなかったり、死んでしまい悪臭につながる |
・一度に大量の水を流す | → | トイレ、お風呂、台所など、一度に大量の水が流れることで、浄化槽の汚水が混ざって悪臭が発生する |
1つでも気になるトラブルがあれば、すぐに信頼できる業者に連絡しましょう!
浄化槽の維持管理には、かならず有資格業者による清掃・点検が必要
浄化槽は、バクテリアなどの微生物の働きを利用して汚水を処理する装置です。ですから、微生物が活動しやすい環境を保つよう維持管理することがとても重要です。
浄化槽の維持管理には、浄化槽法によって3つの維持管理が求められており、定期的に実施することが義務付けられています。
清掃 | 日頃のメンテナンス |
保守点検 | 日頃のメンテナンス(自動車の6か月点検やオイル交換のようなもの) 年3回以上 |
法定検査 | 検査機関による年1回の検査(自動車の車検のようなもの) |
この3つの維持管理が適正に行われないと、浄化槽の機能はしだいに低下し、放流水の水質悪化や悪臭の発生などのトラブルが生じます。
また、故障が見つかった場合、早めに修理しないと機能を正常に戻すために、かえって余計な費用がかかることにもなります。浄化槽は、大きなタンク状のものを地下に埋設していますので、取り換えとなると大掛かりな工事が必要になります。
浄化槽の設置工事、点検・清掃などの維持管理には高度な知識や技能が必要とされることから、都道府県への届け出・登録済の認可業者(有資格者がいる業者)でないと行うことはできません。
設備(浄化槽の設置や入れ替え工事) | → 浄化槽工事業者、浄化槽設備士 |
清掃 | → 浄化槽清掃業者 |
保守点検 | → 浄化槽保守点検業者 |
浄化槽の設置工事・清掃・保守点検料金
浄化槽設置工事 | ¥250,000~ ※浄化槽本体価格込み |
清掃 | お近くの浄化槽清掃業者に確認してください |
保守点検 | 5人槽 22,000円~ 7人槽 25,520円~ 10人槽 28,600円~ ※いずれも年4回の合計金額 |
浄化槽を大切に使うために普段から気をつけること
- 調理に使った油を直接流さない
- 食べ残しを流さない(かならずゴミとして処理する)
- 大量の洗剤を使わないI(適量を守る)
- 強酸性、強アルカリ性の洗剤を使わない
- 塩素系漂白剤や防カビ剤などを大量に使わない
- トイレットペーパー、流せるお掃除シートなど水溶性のもの以外の紙は流さない
浄化槽の設置工事・清掃・保守点検は実績のあるヤナシマにお任せください!
私たちの生活で水を使わないことはあり得ません。ですから、排水(下水)処理のトラブルはないに越したことはありません。
排水処理の大事な役割を果たしている浄化槽についても、日頃から信頼のおける業者に保守点検や清掃を依頼しておくことで安心につながります。
浄化槽の新設工事、単独浄化槽から合併浄化槽への入れ替え、浄化槽の清掃・保守点検などのメンテナンスをお考えの方、また浄化槽のトラブルでお困りの方は、ぜひ実績のあるヤナシマにお気軽にご相談ください。